南の島恵み農園SDGs活動
恩納村山田沖のサンゴ畑
雨の後のこんな海見たことありませんか?
赤土が流れ込んでいる様子。これがサンゴの大敵です!!!
株式会社KIDA COMPANYでは自社農園である「南の島恵み農園」でバタフライピーを育てています。その花を使い商品開発を進めておりますが、実はもう一つの目的があります。それは「珊瑚保全」です。
沖縄県には様々な環境問題がありますが、その中の一つ、「赤土の流出」という大きな問題があります。あまり知られていいない言葉ですが、とても重要な課題です。また、サンゴ保全と赤土流出問題がどのような関係があるのでしょうか?
わかりやすく説明していきますね!
1 赤土流出とはなんでしょうか?
赤土等の流出は、雨が降り、土壌が浸食されることによって始まります。
侵食された赤土等は、雨水とともに河川に流れ込み、さらに、河川を流下して海に流入して拡散します。
海を濁らせた赤土等は、時間がたつと海底に沈み、堆積しますが、潮の干満や波浪によって巻き上げられ、ふたたび海を濁らせてしまいます。
赤土等流出の要因はいくつかありますが、沖縄の気候や地形、土壌の性質などがあげられます。これらの要因に農業や民間・公共の開発事業による土地の改変行為など、人の行為による要因が加わることによって赤土等が流出します。
2 赤土が海へ及ぼす影響とは?
沖縄県は多くの島々からなりその周囲を取り巻く浅い海には、美しいさんご礁が発達し、豊かなさんご礁生態系が成り立っています。また、さんご礁だけでなく、干潟や藻場が広がり、海岸には砂浜やマングローブが見られるなど、豊かな自然環境が広がっています。
これらの環境は、優れた景勝地や自然との触れ合いの場にもなっています。
さんご礁に流出した赤土等が堆積するとさんごが光合成ができにくくなり、生きているさんごが減少、小動物が隠れ棲む枝状のミドリイシ類などの代表的なさんご等がなくなると、魚たちも姿を消してしまいます。
また、海域への赤土等の流入によって美しい海や、砂浜などが赤く染まり景観が悪化して、ダイビングなどのマリンスポーツを含めた観光レクリエーションへの影響が見られます。漁業・水産業では、濁りによるもずくの収穫の減少や定置網への赤土等の付着などの被害がみられ、水道水源地では、濁りによる水質の悪化が懸念されます。
3南の島恵み農園の赤土流出対策は?!!!
農地では、土地を耕す時期や農作物の収穫後に土壌がむき出しになるため、そこから赤土等の流出が発生します。そのため、継続的な防止対策の実施が必要になります。
私たちは、バタフライピー畑に防草シートを敷き、道路に隣接したところにはベチバーというイネ科の植物を植え、赤土の流出を防いでいます。(グリーンベルトともいわれています)。更に空いたところには花の種を植え、ミツバチの蜜源として、花を育てています。
ミツバチ!!そう!私たちは、養蜂もしております!
遊休農地に花を植え、その花でミツバチの蜜源を作り、ハチミツを収穫しよう!
という画期的なプロジェクトが、我が村にはあるんです!
それが恩納村「ハニーコーラルプロジェクト」2020年から始まり、南の島恵み農園も参加させていただいております。
これは名前の通り、サンゴをミツバチで守ろう!という画期的なプロジェクトである。
花を植え、赤土流出を防ぎ、ミツバチを育て、収入も得られ、更には、サンゴや海を守る!
そのうえ、景観もよくなり、美しい海も保てることで、観光客の方達も地元住人にとってもうれしい!すばらしいプロジェクト!
他のプロジェクト参加の方たちや地域の方や子供たちと協力し、定期的に花の種を撒き、ベチバー植えなどを積極的に行っております。
採れたハチミツで、きだ農園オリジナルブランドの「サンゴを守る恩納村の青いアイス」も販売予定です。
恩納村のホテルではこのはちみつで美味しいスイーツも提供しております。(ハイアットリージェンシー瀬良垣ホテルではちみつシュークリーム販売)
4 サンゴの保全活動
私たちは、恩納村や読谷村でサンゴの養殖や保全活動している方達に、青い塩などの自社製品の売り上げの一部を、寄付させていただいております。また、恩納村のダイビング協会の方達に協力していただき、恩納村山田沖にサンゴの苗植えもしております。
将来「真栄田そば」姉妹店の「石窯ピザ屋まるき」の大きなサンゴ畑ができるのを目指しています!
5 サンゴが減っている今、自分には何ができるのか?
真栄田そばがある真栄田岬には有名な青の洞窟がありますが、毎年海に入るたびに、サンゴが無くなっているのがとても悲しく思います。昔から住んでいる地元の人に話を聞くと、「昔はもっとサンゴがあってきれいだったよ」と言います。昔のようにサンゴがいっぱいの真栄田岬に戻すことはできないのでしょうか?
自分たちにできることを少しずつですが、たとえ微力であったとしても行動に移していきます!なんでもやらないと形にはできません!美しいサンゴの森を真栄田岬に復活させたいです!
私たちが作る商品は、「沖縄のサンゴを守る商品」として多くの人知っていただき、沖縄の環境問題に興味を持っていただけるような商品開発に尽力して参ります。
終わりに、↓サンゴって何?気になる方、わかりやすく説明しているサイトがありましたのでよかったらお読みください。
最後までお読みいただきありがとうございました。